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geralt / Pixabay

気になるマンション内の生活音

住戸内の音についてのご質問には毎回、

・音が全くしないマンションは無い
・以前と比べると床の構造が改良され、床材(フローリング)の遮音性能も上がっている
・音は人によって感じ方(捉え方)が違う
・出来るだけマンション内でのコミュニケーションをとってお互いに気を付ける必要が有る

の4点についてご説明しています。【事実】をお伝えした上で、重要なのは【入居者間のコミュニケーション】と念を押しています。これまでの経験から、騒音トラブルは殆どの場合【気持ち】の部分が大きいことが多いからです。

「ほとんど音はしませんよ!」や「十分な対策はしていますので安心して下さい」等と無責任な説明をしている営業マンもいると聞いたことが有ります(今勤めている会社にはいません!)が、私はこの仕事を永く続けたいと思っていますので、後々クレームになる様な説明はしない様に心がけています。

ご契約者から紹介頂く事も有りますし、来場されたお客様がたまたまご契約者の会社の同僚だったということも有りました。いい加減な説明をしていると、世間は狭いので悪い評判がすぐに広まります。

全ての騒音トラブルは防げない!

今回お話するお客様にも同様の説明をして、ご納得の上でご契約頂いていましたがそれだけでトラブルを防ぐのは難しいケースでした。

私から購入頂いたお客様(以下Aさん)は歩き始めたばかりのお子さんがいらっしゃったので、マンションへの入居当初から【音】についてはとても気にされていました。下階の入居者(以下Bさん)に少しでも迷惑とならない様に気を使い、入居時の挨拶はもちろん、廊下部分をはじめ、室内の床の大部分に衝撃を吸収するマットを敷く等の可能な限りの対策をとられていました。

しかし、Bさんは単身者で自身の生活音があまり出ない上に、音に対して極度に神経質な方でした。その為、わずかな生活音も許容出来ずに、上階のAさんへの【攻撃】が始まったのでした。

初めは音が聞こえる度に、棒で天井(Aさんの部屋の床)をつついていたのですが、最終的には、天井にスピーカーを設置し大音量で音楽を流すまでに発展しました。

こうなると、当事者だけの話し合いが出来ず、管理会社や管理組合の理事会を巻き込んだものになりました。しかし、一度こじれてしまったものは、元には戻らず、疲れ果てたAさんは【マンションの売却】を決断したとの事でした。

多少の気遣いはルールの1つ

私が担当させて頂いた中で、これ程ひどいケースは他には有りません。多少少揉めることが有っても、「同じマンションで生活しているのだから」と収まるのが大半です。

共同住宅に【音】のトラブルはつきものです。Bさんの様な方はごく稀だと思いますが、ご自身の上下左右のお部屋には多少の気遣いが必要と思います。そして、これも分譲マンションで生活する上での1つの【ルール】とも言えます。
本格的にこじれてしまったら修復には相当の時間とエネルギーが必要となりますから。

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