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Maialisa / Pixabay

マンション名についての疑問

分譲マンションのチラシやWeb広告を見ていると、まず最初に目に入るのがマンションの名前ですが、たまに「?」と思われることが有りませんか?。マンション名は地名を含むものが圧倒的に多いのですが、その使われている地名に疑問を持ったことが有るのではないでしょうか?

例えば、【自由が丘】に建設されるマンションが「〇〇マンション自由が丘」等であれば分かりやすく、しっくりきますが、問題なのは自由が丘という地名からはかなり離れて、全く違う地名の場所に建設されるのにもかかわらず、「〇〇マンション自由が丘南」等と命名されているケースです。

私自身、販売を担当していたマンションに見学に来られたお客様から、「マンション名が地名と矛盾する」と軽くクレームをお受けしたことが有ります。

ネーミングのルール

では、分譲マンションの名前は売主が自由に決めても問題は無いのでしょうか?
実は「物件の名称の使用基準」について、以前は明瞭な規定が無かったのですが、「不動産の表示に関する公正競争規約」が平成18年1月に改訂され細かなルールが決まりました。

しかし、先程例として挙げた様なケースは今でも起こっていてそれには理由が有ります。
まず、「物件の名称の使用基準」を見てみると

(物件の名称の使用基準)
第19条 物件の名称として地名等を用いる場合において、当該物件が所在する市区町村内の町若しくは字の名称又は地理上の名称を用いる場合を除いては、次の各号に定めるところによるものとする。
(1)当該物件の所在地において、慣例として用いられている地名又は歴史上の地名がある場合は、当該地名を用いることができる。
(2)当該物件の最寄りの駅、停留場又は停留所の名称を用いることができる。
(3)当該物件が公園、庭園、旧跡その他の施設から直線距離で300メートル以内に所在している場合は、これらの施設の名称を用いることができる。
(4)当該物件の面する街道その他の道路の名称(坂名を含む。)を用いることができる。
2 別荘地(別荘又はリゾートマンションを含む。)にあっては、前項に掲げるところによるほか、次の各号に定めるところによることができる。
(1)当該物件が自然公園法(昭和32年法律第161号)による自然公園の区域内に所在する場合は、当該自然公園の名称を用いることできる。
(2)当該物件がその最寄りの駅から直線距離で5,000メートル以内に所在している場合は、その最寄りの駅の名称を用いることができる。ただし、当該物件がその最寄りの駅から同じく5,000メートルを超える地点に所在する場合は、併せてその距離を明記する場合に限り、その最寄りの駅の名称を用いることができる。
(3)当該物件が地勢及び地形上、山、山脈、山塊等の一部に位置している場合は、当該山、山脈、山塊等の名称を用いることができる。
(4)当該物件が海(海岸)、湖沼又は河川の岸又は堤防から直線距離で1,000メートル以内に所在している場合は、当該海(海岸)、湖沼又は河川の名称を用いることができる。
(5)当該物件が温泉地、名勝、旧跡等から直線距離で1,000メートル以内に所在している場合は、その温泉地、名勝、旧跡等の名称を用いることができる。

出典:不動産公正取引協議会連合会

と、かなり細かく規定されていますので、以前の様に近接エリアの地名を【無条件】で使用するということは難しくなりました。

しかしご覧の通り、近くに有る最寄りの駅や公園、旧跡名等【一定の条件の下】に使用が認められていて、「最寄りの駅名+南」等のマンション名は今でも何ら問題無く使用することが出来ます。その為、「?」と感じられる名前のマンションが今でも分譲されています。

私達も新しく分譲を始める際には、こうした条件をクリアするマンション名を何通りも考え、悩み抜いた末に決定しています。

マンション名へのこだわり

マンション名は、そのマンションを購入された方にとってはお住まいになっている期間中、住所の一部としてずっと使い続けるもので、こだわりを持たれる方も多くいらっしゃいます。ネーミング次第でマンションのイメージが変化することも有りとても重要です。

また、販売する私達にとっても、物件を検討頂いている方に受けが良い名前にすることは物件の相対的価値を上げることにも繋がり、結果として販売しやすくなるというメリットは決して小さく有りません。しかし、いくらルールに当てはまるからといっても、度を超したものにならない様に気を付けています。

分譲マンションの名前は、【ご契約者】に決めて頂くことは出来ませんし、後で変更することも可能とはいえ、かなり大変ですから。

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