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martaposemuckel / Pixabay

新築分譲マンションの保証期間

民法上は不動産を含めた【売買上の目的物の瑕疵(キズ)】の責任期間は「瑕疵を発見してから1年間」となっていますが、これでは販売業者側にあまりに大きな責任を課すこととなる為、【宅地建物取引業法】で制限されています。

新築分譲マンションの本体部分の保証期間は、基本的に引き渡しから2年間です。例外として【構造耐力上主要な部分】【雨水の浸入を防止する部分】については引き渡しから10年間とされています。

不具合発生の原因

マンションのお引き渡し後に全く不具合が発生しなかったということは私の経験上、一度も有りません。クロス(壁紙)の継ぎ目やフローリングの隙間が開いてきたり、フローリングの一部分を踏むと音がしたり(床鳴り)ということがこれまで必ず起きました。

これは、竣工時のマンションが主要材料であるコンクリートが十分に乾ききっていないことにより、水分を多く含んでいることが原因です。通常コンクリートが乾燥するまでには、数年が必要とされています。

引き渡しから間もない時期には不具合の発生が集中する為、販売業者は全体の点検をまとめて行うことにより、効率良く補修をすることにしています。

お引き渡し後の定期点検

では、点検の実施方法ですが、、引き渡しから約1年後と2年後にそれぞれ【1年点検】【2年点検】という形で住戸内の不具合部分のチェックを行い、補修を行うようにしているところが多いです。

点検の回数は、マンション本体の保証期間に合わせて引き渡しから1年後と2年後の2回実施する販売業者が多いですが、1年点検のみとしているところも有りますので、確認が必要です。

また、この点検は購入者自身で申告するという方法をとることが多く、その場合は、点検の時期近くになるとチェック用紙が各戸に配布されます。

入居してから付いたキズについては当然、補修の対象とはなりませんが、引き渡しから間もない時期で、他のお部屋の補修に施工業者が来ている時で有れば、「ついでに」無料で補修してくれることも有りますので、相談してみる価値は有ります。

もちろん定期点検時以外もOK

補修の依頼はもちろん定期点検時以外でも可能です。あまり目立たない場所のクロスの開き等は定期点検時でも良いですが、リビング等の場合は格好が悪いので早めに直して貰いましょう。

また、「扉が枠に当たっている」「戸襖の動きが悪い」等の場合は、至急、連絡して補修して貰って下さい。放置しておくと各部材の破損につながります。

保証期間内で有れば基本的に何度でも無料で補修して貰えますが、2年目の点検が終了すると、保証期間が終了し、以降の補修に関しては原則有償となります。2年点検の時はお部屋の隅々までチェックして、漏れが無い様にしましょう。

10年保証はどの部分?

初めにお話した様に保証期間が10年間になる例外部分が有ります。これは【住宅の品質確保の促進等に関する法律】に基づくもので、重大な欠陥による住宅のトラブルが発生することが多くなってきたことを背景に2000年4月1日に施行されました。

対象となるのは、壁、柱、梁、基礎、基礎杭等(構造耐力上主要な部分)と屋根や外壁等(雨水の浸入を防止する部分)で、マンション最も重要な部分です。

その為、万一10年保証の対象部分に補修が必要という事態になれば、かなり深刻な不具合の可能性が高いということになります。

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