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jill111 / Pixabay

民間金融機関の住宅ローンとフラット35。【団信】の違い

民間金融機関の住宅ローンを利用する場合の一般団信(基本プラン)は、保証する内容自体は前回お話したフラット35(住宅金融支援機構)利用の場合と同じで、死亡もしくは高度障害状態となっていますが、それ以外の部分では様々な違いが有ります。

まず、大きな違いの1つは、団信加入が【任意では無い】ということです。【生命保険】である以上一定の健康状態を保った方でないと加入が認められず、そうした場合は、基本的に住宅ローンの利用自体が出来なくなります。私もこれまでに【団信謝絶】によって住宅購入を諦められた方を何人も見てきました。

そして、もう一つの違いは保険料(特約料)の負担についてです。フラット35では全て自己負担だったのに対し、民間金融機関の住宅ローンでは一般団信の保険料は不要です。団信保険料は貸主(金融機関側)が負担します。

例えば、フラット35で3,000万円を借り入れた場合の初年度の団信特約料は年額107,400円なのに対し、民間金融機関のローン利用なら団信保険料は無料となり、その差は歴然で、住宅ローンの選択の際に考慮すべき大きなポイントです。

団体信用生命保険は種類色々!

また、民間金融機関の住宅ローンの団信についてはフラット35以上に、利用者個々の事情に合わせて保証内容を拡充した様々な商品が用意されており、代表的なものには次の様なものが有ります。

がん特約付き団信

【がん】(一部の皮膚がんや上皮内がん等を除く)になり、医師の確定診断が下されると、住宅ローンの残高相当が給付金として保険会社から金融機関に支払われ、借入残高がゼロになります。

また、がん治療の為の先進医療技術料支払われたり、上皮内がん等に対しても一時金を支給したりするもの有ります。

3大疾病特約付き団信

がん特約の保証内容に加えて【急性心筋梗塞】【脳卒中】までカバーするものです。
尚、がんについては医師の確定診断後すぐに住宅ローンの残高がゼロになるが、急性心筋梗塞・脳卒中の場合は一定の期間(60日程度)が経過するまでは保険金が支給されない等の条件となっているものが多いので確認が必要です。

7大疾病特約付き団信

上記の3大疾病特約に更に保証内容を追加して、【高血圧疾患】【糖尿病】【慢性腎不全】【肝硬変】の生活習慣病までカバーする団信です。

保証される範囲が大きく広がり更なる安心へと繋がりますが、保険金については発症からしばらくは毎月のローン返済額相当のみが支給され、一定の状態が続いた場合のみ、ローン残高分が支給されるといった条件が有りますので詳細をきちんと確認しましょう。

ワイド団信

冒頭にお話した通り、健康状態によっては審査次第で団信に加入出来ず、基本的に民間金融機関の住宅ローンの利用が出来ません。

しかし、最近取り扱い金融機関が増えてきたワイド団信は、通常の団信で加入が認められなかった方でも、一定の要件に当てはまる場合に限り、加入出来る可能性が有り、【引受条件緩和型団信】と言われています。実際に私の担当したお客様の中にも、糖尿病や高血圧症で通常の団信に加入出来なかったが、ワイド団信には加入出来たという方がいらっしゃいます。

お借入時の年齢が50歳未満等といった追加条件は有りますが、保証される内容自体は変わりません。以前なら諦めるしかなかった方もこの団信のおかげで選択肢が広がります。

尚、これら一般団信以外の団信については、その保証条件によって、住宅ローンの借入金利が0.2~0.3%程上乗せされます。

団信は住宅ローン決定の重要項目の1つ

いかがでしたか?今回は代表的なものについてお話させて頂きましたが、団信は金融機関毎に複数のプランが用意されています。住宅ローンを選ぶ際には金利だけではなく、団信についてもしっかり確認して下さい。選択肢が広がった現在では、団信は住宅ローンを決定する重要な項目の1つです。

尚、ここでご紹介した団体信用生命保険は、代表的な商品を紹介したもので保険金や給付金の支給条件等は個々の商品やケースで異なります。ご利用の際は、くれぐれもご自身で詳細確認をお願いします。

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